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2009年9月 8日 (火)

「苺をつぶしながら」

苺をつぶしながら
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三部作の一番最後です。「言い寄る」のテーマが「恋愛」、「私的生活」のテーマが「結婚」で、「苺をつぶしながら」のテーマは「離婚」かな?と読み進めると、意外にも「友情」でした。

2作目を読み終えたときは、離婚した後の乃里子は寂しい毎日を送っているんじゃないかと心配でした。ですがこの作品の乃里子は、よき同性の友達ができて、異性の友達にもモテモテで、とっても楽しそう。それも、離婚を経験したからこそ築ける、大人の友情です。あやうく『こんなに毎日が楽しいなら離婚もいいかも』なんて気持ちになってしまいそうですが、乃里子のモノローグにこんなのがあります。ちょっと長いけど引用。

でもそれでも、「結婚」と同棲は違う、「結婚」のほうがイザ別れるときはズッとむつかしい。――べつに、500人も出席した盛んな結婚式をあげたから、というんじゃなく、「結婚」のうしろには何百年もの伝統的気構えというのがあり、こいつと一戦交えるのが大変なんだ、だからよくよく考えて、よっぽど相性がよいと見きわめた場合に限る。1人で伝統と戦うのはエネルギーが要るから

こういうハッとするような部分があちこちに散りばめられているのも、田辺聖子の小説が好きな理由のひとつです。

ゆりやまさんは三部作の中でこの「苺をつぶしながら」が一番好きだそうでが、三部作の中でどれが好きか?というのが「女の到達度」を表している気がします。私は2作目が一番面白く感じたので、まだレベル2かな。次に私が読み返したときにどの作品を1番だと思うか、楽しみです。

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コメント

とうとう、苺をつぶしちゃったのね。

田辺聖子さん、今読んでも新鮮ですよね。

つぶしちゃいました。
人間の長い伝統を考えると、20年30年なんてあっという間ってことなんでしょうね。

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